まさかの即入院! / 大腸カメラ 体験記

いよいよ大腸検査へ

検査室何とか2時間かからずにまずいニフレックを飲み切った私は、7回目のトイレで看護師さんから合格を貰うことが出来ました。その頃には既に準備が出来た人から順番に検査室へ呼ばれ、検査本番に臨んでいました。

私の順番は何番目なのか知らされてはいませんでしたので、名前を呼ばれるまでどれくらい待たなければならないのか分からず、正直言って多少の不安がありました。そう思いながらずっと待っていたのですが、いつまで経っても一向に呼ばれる気配がありません。

結局呼ばれたのはお昼を少し回ったくらいの時間でした。8時に集合して、自分の順番がくるまでに4時間かかったのです。

待っているあいだに検査着のズボンだけ穿き替えるように指示されていました。それは大腸検査用の紙で出来た特別なズボンです。パンツを脱いで紙ズボンだけ穿くわけです。検査台に上がり、横向きにされると看護師さんにハサミでお尻の部分に穴を開けられました。

そして2種類の注射です。この注射は軽い麻酔状態になるようです。結構痛い注射でしたが、打った途端にぼ~っとしてきました。そしてもう1本は腸の動きを抑えるものらしいです。

そうこうしているうちにドクターが検査室に入って来ました。意識が薄れながらもなんとか顔を見ると知らない人です。部屋は真っ暗になりました。それからカメラを手に持ち、肛門へ挿入する前に潤滑材を塗られました。ところがこのあと悲惨な運命が自分を待っていました。それはなんと潤滑材の量が少な過ぎたため肛門が擦れて酷い目に遭ったのです。

カメラは比較的簡単に肛門から入って行きました。よく分かりませんが、最初の大きな曲がり角(おなかの左上)までカメラの先端が到達した時点で仰向けなったと思います。この曲がり角を抜ける時におそらく痛いんだろうなと思っていました。

ところが、私の場合はドクターの腕が良いのかお腹は全く痛くなかったのです。むしろ痛いのは肛門です。私の関心はカメラの侵入による苦痛ではなく肛門のヒリヒリ感に集中してしまいました。

なんとポリープ発見!

手術大腸検査というのは、カメラを大腸の一番奥(盲腸の部分)まで全部挿入させて、そこから抜きながら詳しく画像を見ていくものらしいです。

途中に右上にも大きな曲がり角がありますが、私の場合はそこを通過する時も痛みは全くありませんでした。

しかし肛門の痛みはしだいに増して来ました。ところが、意識が朦朧としていて言葉が出ないのです。

本当はお尻が痛いと言いたかったのですが、この後ドクターの口からとんでもない言葉が飛び出して、それどころではなくなってしまったのです。

「あ~、ポリープがありますねぇ。今日から入院できますか?
切除しますよ。」

暗い部屋でかすかに灯った電灯が一瞬ふっと消えそうになった時、電気メスに電流が流れたのでしょう。ポリープが切除された瞬間です。

もちろん全く痛みはありません。さらに右上の曲がり角付近にも1個見つかりました。そしてさらに左上の曲がり角手前にも1個。全部で3個のポリープが切除されました。そのうちの最初の1個は、なんと直径2センチと特大のポリープだと言うのです。

通常、おおよそ5ミリくらいまでのポリープであれば入院せずにそのまま帰宅出来るそうですが、それ以上になると後で出血する恐れがあるとのことで入院安静の必要があるそうです。

ポリープを切除した部分の傷は、クリップで止血をしてあります。クリップというのは爪が2本出た小さなハサミのような金属です(5ミリくらい?)。

これで傷口を挟んで止血するのです。そんな金属を腸に挟んで大丈夫なのか心配でしたが、これは数日経てば自然に外れて排出されるんだそうですよ。とりあえず私のポリープは2センチもあったので、即入院となってしまいました。予定は3泊4日だそうです。

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