大量の下血が始まり / 大腸カメラ 体験記

はじめに

これから私が初めて経験した大腸内視鏡検査の様子や感想などをお伝えしたいと思います。

本来であれば、検査の結果としては何事もなく無事終了となっていれば良かったのでしょうが、重篤ではないにせよ私の場合はちょっと普通では起こりえないだろうという経験をしたのです。それゆえ、このような形で公開したいと思いました。

ですから、そんな経験がこれから大腸カメラをお受けになる方にとって多少でも参考と言うか、お役に立てるのであればと思いここにまとめてみました。お時間があればどうか最後までお付き合いいただけますようお願いいたします。

とうとう痔になったのか?

トイレ今思い返せば、おそらくあれが大腸に異変が訪れた「しるし」だったのだと思います。

それは12月30日の夕方のことでした。お正月用の買い出しに近所のスーパーへ家内とクルマで出掛けた時のことです。

クルマから降りてスーパーの入り口へ向かう途中、突然強烈な便意が襲って来ました。入り口でトイレへ行くからと家内に告げ、私はトイレへと急ぎました。

元々胃腸が弱い私はこんなことは慣れっこだったのですが、その時はいつもと事情が違っていたのです。個室にこもること数分後、とりあえず用は済んだと思ったのですが、なにやら肛門の様子がおかしいのです。トイレットペーパーを使っても一向に湿り気がなくなりません。どうしたのかとペーパーを見て思わず飛び上がりそうになりました。

なんとペーパーが血で真っ赤に染まり、それが指にまで滲んで付いているのです。すぐに便器の中を確認すると気が遠くなって倒れそうになるくらい真っ赤になっていました。まるで便の上に赤いペンキを撒き散らしたような感じです。

痛みは全くありませんでしたから、まさか自分のお尻がこんなことになっているとは知らずに用を足していたのです。この時私は、「46歳になって、とうとう私も痔になってしまったのか」と思いました。なぜそう思ったのかと言うと、中のほうで切れた痔は痛みもなく、鮮血がポタポタと落ちてくることがあるというのを本で読んだことがあったからです。

さて、ずっとこのままトイレに立て篭もっているわけにもいかず、私は丸めたトイレットペーパーをお尻の部分に当ててスボンを穿きました。家内が会計を済ますのをレジのところで待ち、家に戻った私は数時間安静にしていました。

なぜか下痢が止まらない

毎年恒例なのですが、大晦日は家内の実家で過ごします。その年もいつもどおり2日に我が家に戻ってきました。

痔のほうもあの時に出血しただけで治まっており、いつもの静かなお正月を迎えていました。ただ、大晦日と元旦にちょっと調子に乗ってお酒を飲み過ぎたせいか下痢をしています。

下痢まあ、こんなこともお腹の弱い私にはしょっちゅうあることで、この時は特に何も気に留めていませんでした。

しかし、今回だけはいつもと事情が違っていたのです。下痢は1週間経っても治まりませんでした。たまに思い出したように正露丸を飲んでみるのですが、飲んだ時は一旦治まってもまたすぐに下痢に戻ってしまいます。

よく考えてみると、今回の長期間の下痢はお腹の痛みが全くありませんでした。便意をもようしてトイレへ行ってみると下痢だったという感じです。これまでずっと下痢と付き合ってきた私ですが、さすがにこんな長期間の下痢は初めてです。

ひと月も経った頃から次第にお腹に力が入らなくなってきました。あまり下痢の経験がない人には分からない感覚だと思うのですが、何と表現したら良いでのしょうか。下っ腹があまりにも苛められ過ぎて弱くなっているような感覚ですね。

さすがにここまで長引くと病院へ行くことを考え始めました。今月一杯様子をみて、もしそれでも下痢が治らないようでしたら病院へ行くことにします。とりあえず、その前にインターネットで調べてみようと思いました。症状からすれば大腸ポリープや大腸ガンではなさそうですが、クローン病という難病があることを知って少し不安になってしまいました。

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