大腸検査のすすめ
結局3月に入っても下痢が治まらなかったので、とうとう観念して消化器専門の病院へ行ってみることにしました。
私の家からクルマで20分くらいの場所にある病床数が200くらいの中規模病院です。この病院もインターネットで検索しました。
今は本当に便利な世の中になったと思います。ひと昔前までは病気について調べるにしても「家庭の医学」のようなぶ厚い本を買って読んだものです。また病院を調べるにしてもタウンページの広告ではどんな病院なのか全く分かりません。
それが今では、とても丁寧に病院の隅から隅まで説明してくれているホームページもあります。私が選んだ病院も、設備などの詳細はもちろん経営理念や診療方針、またこれまでの実績やスタッフの紹介などとても丁寧に説明してありました。患者にしてみれば、事前に知りたいことはほぼ知ることが出来るのですから、これほど安心できるものはありませんね。
さて、その病院には予約せずに行きました。30分ほど待った後、名前を呼ばれたので診察室へ。
名札を見ると副院長とありました。症状を説明し診察台の上で触診を受けた後に副院長から検査を勧められました。どんな検査をするのか尋ねると、何の躊躇もなく「胃カメラ」と「大腸カメラ」だと言います。
何の躊躇もないのは当たり前ですね(笑)。なにせ相手はその専門医なのですし、そこへ受診しに行っているわけですから。私はしばらくの間「ん~・・・」と考え込んでしまいました。
その様子を見て副院長は、「中を覗いて、もし何も無ければ幸いなのですから、下痢の原因はその後で検証していきましょう。」とダメ押しの言葉を投げかけてきました。
仕方なく観念した私は、検査の予約と説明を受けるためにカウンセリングルームへ回されたのです。
検査の説明と検査食
実を言うと、私は大腸内視鏡は初めてですが、それまで胃の内視鏡検査は5回くらい経験があったのです。元々胃腸が弱かったので、それまでに2度胃潰瘍になりました。しかもそのうち1度は入院までしているのです。
このサイトのテーマは大腸カメラですから、胃カメラのお話はまた別な機会にでも書くつもりですが、私は喉の反射が強いほうなので胃カメラはとても辛いのです。
いつも吐き気で涙が大量に出てしまいます。しかし、そうは言っても何度も経験があるので多少は覚悟が出来ます。
ところが大腸カメラは全く未知の世界です。しかも、インターネットで体験談を読んでみると「痛い」「辛い」「二度とやりたくない」「胃カメラのほうがマシ」などの深刻なお話が飛び出して来ます。正直言うとイヤです。受けたくありません。
あの涙が出るほど辛い胃カメラのほうがマシって、大腸カメラってなんてむごい検査なのだろうとネットサーフィンをしていてすっかり萎縮してしまいました。それでも2ヶ月以上続く下痢をなんとかしなくてはいけないという気持ちもあります。渋々職員の女性から検査の日程と検査前後の過ごし方などの説明を受けました。
胃カメラの前日は、夕食を軽めに摂ったあと21時以降は水も飲んではいけないということは理解していました。しかし、大腸カメラの場合は、前日の朝から食事の量を減らさなくてはならないと説明を受けました。
もし自宅での食事管理が面倒なのであれば、検査食のセットを販売しているとのことです。迷わず購入しました。さて、大腸検査の当日は、朝7時30分までに来院してくださいとのことでした。
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