集団検査なの? / 大腸カメラ 体験記

大腸内視鏡検査前日

検査食さて、購入した大腸検査食のセットのお話をします。

内容は、朝食が「白がゆ」「卵あん」「みそ汁」。昼食が「白がゆ」「梅鰹ふりかけ」「すまし汁」。

間食として、「粉末飲料」「ビスコ」「ソフトビスケット」「グレープゼリー」。夕食はなんと「ポテトスープ」のみです。

「白がゆ」なんて乾燥した固形のご飯にお湯をかけてほぐすタイプです。それにふりかけをかけて食べるのですが、量が少な過ぎてとても食べた気がしません。気になる味についてですが、検査食と名前が付いていても、特別に検査用として作られたわけではなく、市販品を流用していると思われるのでごく普通です。

この量で1日を過ごさなくてはならないのですから、朝から働いている人ならかなり辛いと思いますね。間食のビスケットだってほんの少量ですから、ほとんど食べた気がしません。本当はズルをしてコンビニで何か買って食べようと思ったのですが、やはり大腸検査に支障があったらまずいと思って我慢するしかありませんでした。

さて、夜はポテトスープだけです。家族は私に気を遣ったのか、割と質素な食事でした。一応みんなと一緒に夕食テーブルに着いたのですが、私はスープだけでごちそう様です。あまり動くと空腹感が襲ってくるので、寝るまでのあいだ居間のソファーに寝転んでテレビを見て過ごしました。

さて、寝る前にもうひと仕事です。そう、下剤を飲むんですね。この下剤は効き目が穏やかで、就寝前に飲むと翌朝目が覚めてからお通じがあるそうです。

検査当日

当日の朝、6時に起きると同時にトイレへ行きました。とてもスムーズに出たと言うか、そもそもが下痢なので下剤は不用のような感じですね。シャワーを浴び、身支度をしてクルマで病院へ。本当は公共交通機関で来るようにと説明を受けていたのですが、どうせ帰ってくるのだからということで安易に考えていたのです。

病院へ到着し検査の受付を済ませると、検査の控え室に案内されました。するとそこには当日検査を受ける人が既に8人ほど集まっていました。聞くと全員大腸カメラを受ける人達です。看護師さんの説明によれば、8時になって当日検査を受ける人が全員揃った段階で検査の準備について説明を始めるとのことでした。

それまでの間に検査着に着替え、他の被検者の人達と談笑して過ごしました。なかにはこれまで大腸カメラを経験した人もおり、その場で経験談を聞けたので多少は気を紛らわすのに役立ちました。気がついてみると結局8時までに総勢14名が集まっていました。

ニフレックさて、それでは検査の準備について説明された内容をお話しましょう。まずは、テーブルの上に用意された「ニフレック」という、腸のなかをきれいにする水性の下剤を2リットルほど2時間かけて飲み干します。

その間に、およそ6~7回トイレに行き、便に固形物が混じらなくなった時点で検査の準備はOKというわけです。便の状態についてはその都度看護師さんにチェックしてもらうようにとのことでした。

今振り返って思うと、私にとってはこのニフレックを飲むことが一番の苦痛だったかもしれません。用意された紙コップに移して少しずつ飲むのですが、半分まではなんとかスムーズに飲めたのです。

ですが、そこからが苦痛でした。確かオレンジ味だったように思うのですが、かすかにオレンジの香りがする薄い塩水という感じで、おなかが膨らんでくると吐き気を感じるのです。

同じ控え室に大勢の仲間が居たのでなんとか飲み切れたのですが、あれは一人ぼっちでは到底無理でしょう。みんなでお互いに声をかけ励まし合ったからなんとか飲み切れたと思っています。

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